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Mitsuko Onodera
插画家, 画家
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わらしべ台灣旅行23<基隆から台北へ>

 カエルさんの家へ(基隆)

九份茶房でのゆったり暖かなひとときにすっかり満足して、再び冷たい雨の中へ。タクシーを呼ん

で、基隆の街まで山を下ります。カエル氏とピーコちゃんの住むマンションがあるのです。

着いてみたらば、新しくて立派なマンションなのでした。へへぇ。立派な門にしっかりした守衛

所。まんしょんの階段はそれぞれ一階の入り口に鍵がかかっています。

カエル氏のお住まいはドアを開けると天井が高くてゆーったりしたリビング。カエル氏ご夫妻と、

長女のピーコちゃんを筆頭に三人の元気なお嬢さんたちがはしゃいで歓迎してくれます。

とろけそうに美味しいフルーツ(すっごく高そうな...)などごちそうになりながら、みんなでくつ

ろいでいると、玄関ドアがすぅっと開いて、近所の人が一人、また一人と増えて来る。私たちが来

たからではなくて、いつものことみたい。いいなあ、こういうの。

 基隆から台北の「九番坑」へ

そして、深夜だというのに全員で車を連ねてぶんぶんぶぅぅーーんと台北に食事を

しに行くことになりました!!ちょうど横浜か湘南辺りから東京に食事しに行くかんじです...深夜

に、近所の人と!?

目的の店は私がかねてから行きたいと言っていた「九番坑 」!!わぁい!

ここが入り口。

「九番坑 」という名前は、九份出身のオーナーが、昔の九份を懐かし

んでつけた名前。(くわしくは上の青い文字をクリックして下さい↑。

台北NAVIのページにリンクしています。)

こんなのとか...

こんなのとか...

カエル氏が、食べなさい

食べなさい...とどんどん

注文してくれます。

カエル氏・おとうさん(勝手にそう呼んでいる...)・林先生(先生っていうのは、『〜氏』『〜さ

ん』っていう意味です)たちは、女の人たちにビールやら美味しいものを勧めて、自分たちは何も

飲まない。

そうなのでした、みんな車を運転してきたのだった...。

でも、本当に一滴も飲まない。それに、ワイワイ美味しそうに食べる女性陣を見て、満足そうにニ

コニコしているのでした。

ぅぅぅぅぅ....これっぽっちの恩着せがましさも、変に気を遣っているような様子も、当たり前だけ

ど何の見返りを求めている様子もないーーーー、感涙。外見なんてどうでもいいや(失礼、)なん

だか素敵な人に見えてきました(日本女性約三名感動。)

ここのオーナーはお酒が好きで好きで、このお店を開いたのです

が、好き過ぎてお客さんと乾杯ばかりしているのでいつも酩酊状

態。

で、私が絵を描くのを仕事にしていると聞くと、紙とペンを持ってきて自分の似顔絵を描けという

のです!!えええ!?そんなあ!

『うまく描けたら、その器をあげよう』というのです。その器とは...?

こちら。

直径15センチくらい。

厚手の器です。

この店では、これにビールを注

いで飲みます。

昔、鉱山の九份あたりの人々は

貧しくて、お酒を呑むのにガラ

スのコップは高くて買うことが

できなかったのです。それで、

こういう雑器に注いでいたのだ

とか。

そんな時代を忘れず懐かしむた

めに、このお店では、ビールに

この器を使うのです。

高級なアンティークではありま

せんが、当時のもので、今では

とても手に入りにくいそうです。

オーナーが奥へ行ってし

まったスキに、サラサラッ

と似顔絵を描いてみる。

←この顔に、ハッとした

ら....じゃなくて...

特徴のある顔でよかった。

すぐになかなかの出来の似

顔絵が描けました。

オーナー、こちらに戻ってきてその

絵を見ると....結構ビックリ喜んでく

れる素直な人なのでした。

(似顔絵は私、実は得意。)

ところが、お気に入りの器なので

オーナーもそう簡単に手放したくな

い様子。

「これを呑み干したらあげるよ」と言っては次々と器にビールを注いでくれちゃう!

真っ赤っかになっちゃうんだってば〜、といっても聞いてくれないので呑むしかなく。

無事ゲットいたしました。

わらしべな一夜でした。

※すみません...自分が器をいただいておいてなんなのですが、器はオーナーが大切にしているもので

すので、その辺、よろしくお願いいたします。

大约 16 年 前 0 赞s  暂无评论  0 shares

关于

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東京, 日本
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April 2, 2008
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Japanese