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Rui Nakamura
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上海ランデブー④~bigger than big

出来ることなら、もう外なんかに出ず、ずうっとルームサービスだけで、トニーと過ごしたかったんだけど、

(実際香港ではずっとそうしてるし)

まぁ今回は他にもプロモーターの連中とかが一緒なんで、そういうわけにはいかず。。。

ある日、昼過ぎに起きたルイとトニー(そういえばやっと名前出たわね)、皆が寝てる感じだったので、二人だけで外のカフェに出かけてみることに。

タクシーに乗って10分後、とりあえずナイスなカフェを見つける。

サンドイッチとスコーンとラテをオーダーして、おしゃべりする。前にもブログで書いた「最強色男、散る」の話をトニーにする。実はあそこに出てくる「ミスター・SHY」はトニーのことだから。

トニーはダニエルの様子を聞いて、信じられない、という感じで驚いている。

「車とかお金とか、本当にそんなやり方で自慢する奴がいるんだね。君とパーティすんのは面白そうだね。それを客観的に見てみたいよ」

それからホテルに戻ると、携帯の着信がすんごいことになっていた。何十回もプロモーターやトニーのマネージャーから電話がかかってきていた。

携帯を持っていくのを忘れた二人、留守電を確認すると、

「上海東方明珠に来い!」

・・・どうやら皆さん、観光中のようで。。。

服を着替えて準備をしてタクシーに乗ること30分、本当は二人とも、こうやって二人きりでいる時間が長く続けばいいと思ってる。

「do you have any groopies?]「ねぇねぇ、トニーはグルーピーとかいるの?」

[well,,,yes,,,,](まぁーいるかな)

[so,they always show up wherever you are,and trying to get in backstage for hooking up with you?]

(で、彼女たちはいつもあなたがいくとこに現れて、で楽屋に入ってやりたがるわけ?)

[well...yes....maybe they want?]

(まぁそうなんだろうね)

[so,did you ever do it?]

(したことある?)

[of course NOOOOOOOOOOOOO!!!!]

(あるわけないじゃん!)

まぁそうだろうな、トニーはそういうタイプじゃないし。

そこで私はふと思って聞いた。

「i think i'm ur groopie too? coz i'm here this time,i'm always there wherever you go.」

(私もグルーピーじゃない?今回もここにいるし、あなたが行くところには毎回行くし)

「NO,YOU ARE NOT」

即答。ちょっと嬉しい私。

そのあと、東方明珠というTVタワーに到着。

あまりの趣味の悪さにトニーと絶句。

「な・・・なにこれ・・・。妙に入場料高いし・・・」

「ごめんね、ルイ・・・。僕がツーリストとしての義務を果したがったばっかりに・・・」

「ううん、いいの、私も見たかったし!」

「OK,じゃぁそのツーリストとしての義務を果たしに行こう」

二人で中に入って他のメンバーに合流するも、皆は全部見てきたあとだったので、

「おっせーよお前ら」的な空気が流れている・・・。

「どうする?博物館だけ見て帰る?皆待ってるし」

「でもせっかくだから上まで上がる・・・?」

ということでもう一回二人で外に出て、チケットを買いなおす。

他のメンバーはすでに外のカフェに行くというので、「10分、10分で帰ってくるよ!」と約束して、二人で観光名所の割に人の少ないエントランスの広場をダッシュ。

「ちょっと待って~ルイ、ハイヒールだから走れないよ!」

「そっか、そうだよね、ごめんね。それ可愛いね」

「これね、あなたの街、NYからだよ。STEVE MADDEN 知ってる?NYのブランドだよ」

「そうなんだ。やっぱり、キャリー・ブラッドショウはハイヒールしかはかないんだ?」

トニーは私が来年に日本で本を出版するから、私を時々SATCのキャリーと呼んでいる。

「そう、ルイもキャリーみたいにNYKERになるの! So,where's my Mr,Big??」(じゃぁ、私のミスターBIGはどこ?)

「well,,here's not Mr,Big,but Mr Tony is here,」(ミスターBIGはいないけど、ミスター・トニーならいるよ)

「i preffer Mr,Tony,bigger than BIG」(ミスター・トニーのほうが好き。ビッグよりずっとね)

そんなことを話してハシャギながら、あの驚異的に早いエレベータに乗り込む。

塔の上の方についたとき、トニーが私の肩を引き寄せて一緒に写真を撮ろうと言ってくれ、私は「すっぴんだから」と言ったけど、彼は「CUTE」と言ってくれた。

私はたまらなくミスター・トニーに恋をしていると、そのときもまた、強く感じた。

その夜、二人きりになると私はトニーの前で泣き、「香港に帰りたくない」と言っていた。

勿論、彼にできることは無いし、いやでも私は香港に帰る。

ただ私を撫でて、そこにいてくれるだけだった。

でもまー、ルイも単純なんで、1分で泣き止んで、それからトニーとルイ、二人とも1分以内にグースカ寝たけどね。


ルイの涙って、大したことないのかなぁ~。



つづく



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